旧山田住宅について

この旧山田家住宅は18世紀中ごろの建築である。越後中門作りという雪国特有の形をしており、茅壁で覆われている。内部は広間型の間取りで建具類がほとんどない。床貼りせず、地面にムシロを敷いただけの度座住まいであった。また掘立て柱を使用しているなど、中世の趣きを残している。

この信濃秋山の風土は非常に厳しいもので、冬になると家の屋根よりも高い雪が積もる。そのため、寒い風が家の中に入らないように玄関の戸が小さくなっている。地面にムシロをしいた床も、イロリをたくと地面に熱が伝わる仕組みになっている。冬が終わって雪が溶けると、壁が水気を吸ったままなので新しい茅壁を作り直した。

この家の基礎は掘立て柱が使用されている。掘立て柱とは、60~80センチ程度の深さに掘った穴に柱を埋め、周りに土を埋め戻して突き固めたものだ。この方法ならば簡単に柱を建てることがき、台風や雪の重みにも丈夫な様式である。